宗鑑筆「三夕の歌」発見

 
 かねて見たいと思っていた宗鑑自身の書いた「三夕の歌」を紹介しておく。
 
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          「宗鑑流」という流麗な書風である。
                      
     題しらす                    寂蓮法師
  さびしさはその色としもなかりけりま槇たつ山の秋の夕暮

                              西行法師
  心なき身にもあはれは知られけり鴫たつさはの秋のゆふ暮

    西行法師すすめて百首歌よませ侍けるに  藤原定家朝臣
  見わたせは花も紅葉もなかりけりうらのとまやの秋の夕暮