サ行音の歌10首

白鷺は颯爽としてしなやかに沢辺に棲まう独り閑かに
サ行音さわやか颯爽さらさらりさっと風吹きさりゆくゆかしさ

さわらびの萌えでる早春しずしずとさいわいそこまで押しよせている

西行の旅を慕いてそこはかとなき憂愁を越えゆかんとす

さわさわと風渡るなり日常に分かれてゆかん別乾坤に

ざわざわとざわつく現実サクサクと踏み越えゆかむ純白世界

燦燦と耀く陽光背に受けても一度翔びたし青春旅立ち

災難を残念無念と騒がずに先々見据え再度挑戦

するすると勢いよきはいいとしてずるずるずれることは止めたい

雌伏していつか雄飛す心がけ叶えられれば至福と言うべし