見るからに目つきが悪い人だとは冗談にしても言われたくない
朝夕に視線が合うこと時にあり関わりたくない特にあの人
殊更に視線をそらすわけでない君子危うきに近寄らないので
つくづくと見入り眺めるものありて取り憑かれたれば人目憚らず
意識して凝視すること科学者も芸術家もまた起点は変らず
焦点が合わないことの許されぬ現実遁れのんびりしたい
まなざしのやさしの人と住む人は幸せと思うただそれだけで
弟に現実直視を説諭するそんな姉など持ちたくなかった
眼光の紙背に徹する読みなどもできずに過ぎし日を悔いており
身の回り動物たちの危険予知能力は鋭い視線の力