タイサンボクの花開く

 

 〔泰山木〕
 明治初期に米国より渡来。〔白木蓮〕に似た純白の大きな花を初夏に咲かせる。ブーケに似た蕊を中心に、天に向かって甘い芳香を放って開く。モクレンやコブシと同じモクレン科の常緑樹であり、日本の樹木の花としては最大で、直径五十センチにもなる。 
【科学的見解】
 タイサンボクは、北米南東部原産のモクレン科の高木である。観賞用として公園や学校などによく植栽されている。日本のモクレンモクレン属の樹木が全て落葉性であるのに対して、本種は常緑性という点が特徴である。(藤吉正明記)
【例句】
  壷に咲いて奉書の白さ泰山木 
     渡辺水巴「水巴句集」

 

f:id:gashuu:20210522195636j:plain

泰山木の花開き初む梅雨晴れ間  雉子