麦秋十句

麦秋や重たき腹の行き過ぎぬ  雅舟

麦秋や山裾駅は無人駅     〃

麦の秋干拓地に継ぐ開拓地   〃 

干拓Ozoneの匂ひ麦の秋   〃

来ぬ人は待たぬならひや麦の秋 〃

島の娘と遠く別れて苜蓿    〃

すでに無き不死鳥島Phoenix   〃 

沈丁花幼馴染と井出浚え    〃

植ゑし田に足跡があり立ち止る 〃

白藤や心置きなく去る此の世  〃

河原藤 真盛りにして 干拓地 堤の下道 女独りゆく  雅舟