奥の細道道中、芭蕉の飲食

    
       奥の細途上の飲食⋯⋯食べ物はご飯・そば・そうめんなど、時折酒も出してくれている。
    以下、主として『曾良随行日記』の抜粋
4月24日 須賀川  庵にてと会有、会席、そば切、
5月7日 仙台 ほし飯一袋、わらじ二足、加衛門持参。
5月10日 石巻 咽乾、家毎に湯乞共不与。
5月29日 山形へ 夕飯、川水に持賞(もてなし)
6月5日 昼迄断食して注連かく。  (精進潔斎)
6月7日 月山に帰る。昼食して下向ス。
6月9日 湯殿 断食 及昼そうめんをめしあぐる。和光院の御入て、飯・名酒等持参、申刻に至る。
6月10日 昼前、本坊に至て、蕎麦切・茶・など出、未の上刻に及ぶ。申の刻、鶴ケ岡長山五良右衛門拓に至      る。粥を望、終て、眠休して、夜に入て発句出て、一巡終る。
6月11日 鶴岡 めづらしや山を出羽(いでは)の初茄子 (曾良の『俳諧書留』)
       折々村雨す。俳有。翁、持病不快故、昼程中絶す。 
6月20日 快晴。庵(一泉の松幻庵)にて一泉饗(もてなし)。俳、一折有て、夕方、野畑に遊。帰て、夜食出て 散 ず。 金沢にて,或る草庵に招かれ, 秋涼し手毎にむけや瓜茄子
                        (初案:残暑しばし手毎にれうれ瓜茄子)