怪調に10首歌

       
          怪調に10首歌

   諧調に十首歌即吟続け来て伯楽なきを時に嘆くも
  
    玉石混交とは言ひ過ぎで石ばかり粗製乱造我が十首歌

   さは言へどきらりと光る原石の歌屑一つ二つはあるやも
 
  推敲もせずただ浮かぶ言の葉をテンポよろしく歌型に入れ

  有名も無名もなくてその歌が人の心に触れればそれだけでいい

  あまりにも男女の愛が溢れたる現代歌に窒息しそう

  鳥もちのようにぺちゃくちゃ引っ付いて品格のなき男女の今様

  目が汚れる看板があって困ります川の流れように生きませ

  頂点に立つのは一人届かなくとも命の限り生きる尊さ

  戦ふは他人にあらずフィギャースケートそも自分との闘ひ

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