万葉の花「くれなゐ」(=ベニバナ)

   7月5日、今日の誕生花はベニバナ
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万葉の花「くれなゐ」 (=ベニバナ) は
     『万葉集』29首に詠まれている。 (末摘花とも)
 
   紅(くれなゐ)の深染めの衣色深く
         染みにしかばか忘れかねつる    (巻10一2624)
 
 683: 言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも
1044: 紅に深く染みにし心かも奈良の都に年の経ぬべき
1218: 黒牛の海紅にほふももしきの大宮人しあさりすらしも
1297: 紅に衣染めまく欲しけども着てにほはばか人の知るべき
1313: 紅の深染めの衣下に着て上に取り着ば言なさむかも
1343: 言痛くはかもかもせむを紅の現し心や妹に逢はずあらむ
1672: 黒牛潟潮干の浦を紅の玉裳裾引き行くは誰が妻
1742: しな照る片足羽川のさ丹塗りの…
1993: 外のみに見つつ恋ひなむ紅の末摘花の色に出でずとも
2177: 春は萌え夏は緑に紅のまだらに見ゆる秋の山かも
2550: 立ちて思ひ居てもぞ思ふ紅の赤裳裾引き去にし姿を
2623: 紅の八しほの衣朝な朝な馴れはすれどもいやめづらしも
2624: 紅の深染めの衣色深く染みにしかばか忘れかねつる
2655: 紅の裾引く道を中に置きて我れは通はむ君か来まさむ
2763: 紅の浅葉の野らに刈る草の束の間も我を忘らすな
2827: 紅の花にしあらば衣手に染め付け持ちて行くべく思ほゆ
2828: 紅の深染めの衣を下に着ば人の見らくににほひ出でむかも
2966: 紅の薄染め衣浅らかに相見し人に恋ふるころかも
3703: 竹敷の宇敝可多山は紅の八しほの色になりにけるかも
3877: 紅に染めてし衣雨降りてにほひはすともうつろはめやも
3969: 大君の任けのまにまにしなざかる.......
3973: 大君の命畏みあしひきの山野さはらず.......
4109: 紅はうつろふものぞ橡のなれにし来ぬになほしかめやも
4156: あらたまの年行きかはり春されば.......
4157: 紅の衣にほはし辟田川絶ゆることなく我れかへり見む
4160: 天地の遠き初めよ世間は常なきものと.......
4192: 桃の花紅色ににほひたる面輪のうちに.......