2022-09-08から1日間の記事一覧

わたし待つわ、いつまでも待つわ

♪わたし待つわ/いつまでも待つわ♪ ♪今か今かと気をもんで/あなた待つのもまつのうち♪ ♪待てど暮らせど来ぬ人を/宵待草のやるせなさ♪ 待つ心は唄になりやすい。今に始まったことでない。大昔から歌われ続けてきた。 君が往きけ長くなりぬ山たづの迎へを行…

風景私論

風景画を描いている時だけ、自分は生きていると思う。室内に閉じこもって人物や生物に対面していても、心の隅々まで満たされていない。個物に宿る命に触れるほどの繊細な神経を持ち合わせていないからであろう。ところが、それらから解き放たれると、水を得…

渚(10首歌)

戦死せし教え子もあり島の子の我には妹のごとく思へり 島浦のこぼれ美島を教えられし文学少女才弾けたり 手紙全て風呂敷に包み返し来ぬ狂ひし娘病院抜けて 兄の死をこよなくいとしみし師の我を慕ひしくれし妹よ汝 天性の天真爛漫そのままに悪びれもしない円…

戦争を知らない祖父母たち(10首歌)

孫たちに戦争の話できないで日本の痛み忘れていいのか 遺族など自然消滅待っている そんな感じの漂う令和世 英霊と言えば そっぽを向く若者 それだけでない年寄りも同じ 英霊と逢うにもMask要りますか 今生きている人離れ来て Tabooなる戦争未亡人我が母も逝…

芭蕉庵には梨も熟れ

十三夜 梨は熟れたが バナナは未だ 雅舟

寂びれたる門前町や千日紅

四国遍路みち 観音寺・神恵院門前

鷺と鵜の滝に寄り来て

黒白の区別もせずに秋の滝 雅舟 鷺と鵜の滝に寄り来て秋の川 雅舟 財田川観一の北