2023-01-10から1日間の記事一覧

不戦の誓い(10首歌)

憲法で不戦の誓いしたはずをどこで間違ったか戦う構えす 隠し持つ武器弾薬はいつ使ういつでも使える隠し所あり 大国の傘下に在りて安閑としていられるという変な国 攻められる前に相手を打ちのめし叩きのめすという算段か 恒久の無抵抗なる国造り世界に誇れ…

白井先生、都鳥、我が思う人はありやなしやと

琴弾橋・ユリカモメの名を持ちながら『伊勢物語』都鳥にことよせるひと時でした。 白井先生ご夫妻にゆくりなく遇ひにけり 老いてなほすっくとした立ち姿を見送る 名にし負はばいざ言問はむ都鳥我が思ふ人はありやなしやと ユリカモメ=No都鳥

【~涙~】(10 首歌)

【涙声】泣き出しそうに話す声ついに心も折れてしまえり 【涙雨】人弔えば降ってくる同情というものに弱くて 【涙金】縁切る時に同情のわずかばかりの手切れ金かも 【涙腺】が緩んで自然に泣けてくる涙脆いが弱みになって 【涙痕】がありて安らか大往生と言…

芥川龍之介の「蜜柑」の朗読に滂沱の涙す

娘は、勢いきおいよく左右に手を振る、忽たちまち心を躍おどらすばかり暖な日の色に染まった蜜柑が五つ六つ、汽車を見送った子供たちの上へばらばらと空から降って来た。小娘はこれから奉公先へ赴おもむこうとしており、その懐ふところの蜜柑を窓から投げて…

枯枝越しの冬空

枯れ枝越しの冬空を愛してやまない 冬が来た 高村光太郎 きっぱりと冬が来た八つ手の白い花も消え公孫樹の木も箒になつたきりきりともみ込むやうな冬が来た人にいやがられる冬草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た冬よ僕に来い、僕に来い僕は冬の力、冬は…

今朝の我が風景