嘆き歌(10首歌)

人知には及ばぬ天然美の奥処【感嘆】【詠嘆】ただ言葉なく

近松のこの世も名残り世も名残り浄瑠璃道行き【愁嘆】の場は

【賛嘆】の声上がりたる名作の前で警備の叱り声あり

静かなる境地にありて【賞嘆】す心の友と共鳴共感

【嗟嘆】とは抗い難き宿命に立ち向かうばかり心虚しく

【慨嘆】【通嘆】いかなる慰めも役立たず逝くべき時は逝くしかあらず

背伸びしても絶対及ばぬ力量の師の作品に長【嘆息】す

繰り返し読んで【三嘆】せし名作明治文学紅露逍鴎

教え子ら師のため【歎願】書を出してやっと解放されし美談あり

親鸞の真意に異なるを嘆きたる『歎異抄』一冊あれば足ると言う

 

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