森のふくろう歌仙(3)三吟
森のふくろう歌仙(3) 三吟 令和6年1月28日満尾
山澄んで博く轟け瀧登り 雅博
元日早々寝耳に地震 雅澄
年初めただただ願う平安を 光瀧
安部晴明悪霊払う 博
三ヶ日禍転じて福となす 澄
時が流れて孫成人に 瀧
寒波毎甘くなるなりカブの白 博
歌会始入選の怪 澄
冬の梅まだかまだかとつぼみつけ 瀧
讃岐の春はあの山越えて 博
阿波男曼陀羅峠借耕牛 澄
阿波の国より辰が山越え 瀧
空海に我身もなりたや捨身嶽 博
ダイビングにはカメラマン付き 澄
岩倉さん猫を手なずけ世界中 博
友の霊魂宮中の供花 澄
舞う鳶や友に告げこせ春の歌 博
ヒリヒリする気昔も今も 澄
光る君恐れ多くて手が出せぬ 博
子供よりじいばが遊ぶ柞田園 博
讃岐女の和の歌披講 澄
千年の松の緑や亀和菓子💛 博
底冷え厳し春を待つ能登💛 瀧
新友の一句千金の重みあり 澄
旧友へたる七十の坂 博
百翁も四十九日の法会かな 澄
四苦八苦して人生一炊 博
澄み住みて少女のような母君か 澄
かすかな期待果して破れ 博
エッセイは読まれるだけでいいとせん 澄
失くした時計今でも刻む 博
青春の形見「ゼウスの贈り物」 澄
御くじ末吉梅木に括る 博
山見れば頂上白く冬ざかり 瀧
不動の瀧の愛妻桜 澄