金盞花を詠む

【金盞花】 別名、常春花 長春花 唐金盞 
 菊に似た黄色または橙赤色の花をつける。「仏さん花」とも言われる。名の由来は花の形と色を金の盃による。花の咲いている期間が長いことから常春花、長春花、ときしらず、などの別名がある。

 一の字にあるは潮目や金盞花   森田 峠

 金盞花あまりし命何なさむ    巌谷小波

 勤勉を継ぎたる島の金盞花    花谷和子

 真鍮の什器かずかず金盞花    西村晴子

 島畑の風の中なる金盞花     久保ともを

 耐へて咲く金盞花海の風つよし  藤田湘子

大野原 野末の果ての金盞花  剣持雅舟

 

 

 

   

水原秋櫻子