






死ぬことが青春なりし戦時中その張りつめた心を愛す
青春の夢に忠実なれといふ決まり文句を今も書きゐて
風となり君を訪はんかさてはまた矢車草のみ吹きて過ぎんか
オリーブは青き音符の実を揺らせ結ばれ難き愛の譜を練る
夢見れる隙ににげたる幸ひの今も棲めるか島のどこかに
書き続け歌ひ続けて来し島よ遂に私を背きし島よ
文学青年教師と言はれし時に会ひたかりしそんな可愛いい子らに囲まる
老春といふべき中に生きてをり文学青年の矜恃を捨てず
三倍の動詞人生送らんと心はいつも青春の中
希望ある限り青春などと書き賀状は今年で最後となるか

永井隆の著書『いとし子よ』
わがいとし子よ。
「なんじの近き者を己の如く愛すべし」
そなたたちに遺す私の言葉は、この句をもって始めたい。そしておそらく終りもこの句をもって結ばれ、ついにはすべてがこの句に含まれることになるであろう。
これは多くの人が聞きなれた言葉であり、そなたたちも大きくなれば、たびたび耳にするであろう。なぜなら、これは人の守るべきもっとも大きな掟であるからである。
己の如く⋯⋯人を愛す。
言葉はまことに易しい。しかし、いざこのとおり行おうとすると、わが生命を棄てるところまでゆかねばならぬ場合も起こる。わが子よ、ここにこの句をあげたのは、言葉をおしえたのではなく、これをそなたたちが一生の間つねに行なってくれるようにねがってのことである。
〔解説〕身近な話題を取り上げて、やさしい文章の中に、わが子と、すべての人間に対する切々たる愛情がにじみ出ている。

長崎がピリオド! 平和は長崎から! 次の戦争は人類の自殺!


ひたすらに 春待つ鳥の 震えつつ 雅舟

寒梅や 同級生に 死に遅れ 雅舟



父を夫を 奪った あの戦争を 忘れないために





寒空の下に人鳥共に棲み