雀の諺(10首歌)

 

若い時身に付いた道楽直らない【雀百まで踊りを忘れず】

寄り集まり米があるかと思ったに当てが外れて【雀の糠喜び】

弱小者のおののく喩えとして【雀の鷹の巣に近づけるが如し】

【雀の抱卵は四個】と決まっているという説明は誰もできない

【春生まれる子一番子】【夏二番子は七月】とか

【雀の子は春】と言うよりむしろ夏が多いらしい

急遽かけつけた【雀の頬の黒点は親孝行のしるし】とか

【人懐っこい雀】の割には人一倍警戒心はしみこんでいる

【燕雀焉んぞ鴻鵠の志を知らんや】と蔑まれるのは不甲斐ない

藤原実方は流されたが内裏に霊が帰って【入内雀】