身近な鳥十種を詠んだ十首

平飼いのされなくなった鶏は骨付き鳥市火祭りに遭う

白鷺は田園生活する我に最も親しく憧れの鳥 

朝烏これに目覚める残念さ視野の中にはいつも常住

見かけるとすぐ逃げ腰の身近鳥雀威しが染み付いたのか

燕ほど人に親しき鳥あらじただ飛燕には付いていけない

海浜の季節限定百合鷗海猫とならば濁声常駐

声のみが空にこだます揚げ雲雀姿見せぬが残念にして

相当に深山に入らねば時鳥その声聞けぬ香川の県鳥

行々子まことに仰々しい鳴き声の葦切り川辺干拓で聞ける

鴨たちは季節限定川口の水に浮かんで長閑さそのもの