【幸福】は厩の中にもゐるという仔馬育てる母馬の【幸】
【幸い】の行き戻りして大方は苦しい時が多かりしかな
青空のこんなに青い【幸せ】を苦しい暮らしのある日見上げる
君が身に【幸多く】あれと祈るかな心ならずも引き裂かれし日
【幸草】の日陰の蔓更に又寿草の枯るること勿れ
【幸薄き】生まれの君は召されたり大君に身を捧げたる世に
賽の【禍福】まろぶ人の世吉凶の偏頗するにも耐えて生きつつ
満天に【不幸】きらめくと思うのは不幸に真向かう独り身の夜
自らの【数奇】の生に耐えて居り人それぞれの生に関わらず
悪しきことなせし覚えもなかりけり何が【因果】の咳かと知らず