森のふくろう歌仙(13)「禅寺に」の巻〔四吟〕

禅寺に熱き人あり秋茶会     雅博

 カラタチの実のころがる参道  雅澄

コスモスは見える風鈴花揺れて   博

 大雨知らず大型店舗      光瀧

一夜明け風雨に耐えてナスの花 T雅博2 

 夏秋実り今も立つ丈夫      博

手弱女の同伴あるはやっかみに   澄

 鬼ある所神は鳴りけり      博

逆恨み今夜も悪夢にうなれる    澄

 ピアノ弾けたら人生豊か     博

午前五時観音寺沖震源地      澄

 白河夜船世界は回る       博

冬うらら温暖化無視巨大国     澄

 トラ猫炬燵心ほっこり      博

庭に咲くブーゲンビリア時季はずれ 瀧

 母なき娘にも時雨優しく     澄

思ほえずいとはしたなくまどひけり 博

 返り咲く花鳥ジュウイチ     澄

有明潮騒響く九十九山     博

 夕暮れの鐘古城を思う      博2

快調にゆき過ぎたれば冬休み   澄

 好事魔多し春ご用心      博

横文字で春の句何かあればいい  澄

 Open the Window and You ll be Wind  博

突然に視界開かる禅問答     澄

 鮃ひらめきトラは時めく    博

参加者は倍増したと法螺を吹く  澄

 険しき山を貝吹き鳴らし    博

デコ回し阿波山越えて来し昔   澄

 過去振り返り良き時代かな   瀧

Man carries the present the future even the past 博

 ダイナミックに飛翔平和へ   澄

ふくろうは翼広げて北の海    博

 眼光照らせ暗き世界を      博2

宗鑑はちと用ありてGood by    澄

 見上げる空に明けの明星    博