嫉妬の歌(十首歌)

【嫉妬心】女に限らぬものなるに女性差別のこの字どうする

【嫉む】には悪意がともない いただけない 自分の中にしまってほしい

人の名声【妬む】心は誰にもあり 平静にいられることが不思議か

人の出世二人の仲を【妬く】という羨むことは茶飯事にして

女はよく【妬心】を起こす 妬むことなくて 安閑生きられますか

【悋気】は恋の命なりけり それのない恋などというものあるものですか

妻が夫に【焼き餅】を焼く世の常の風景としてさらり聞き流す

困ったな 男の【甚助を起こす】のは なんたる様か めめしいものを

こんなところ見つかったから女房が【角を生やす】の 始末おえない

年がいもなく【修羅を燃やす】人ありて 激しく迫られ たじたじとなる