逃げるのが精いっぱいでありました【命からがら】薄氷踏んで
無鉄砲【命知らず】のかの男阿波峡谷に吊り橋架ける
【命乞い】お百度参りの石遺る五十に満たず古人は逝きし
誰やらの【命くれなゐ】に染められて燃える命に殉じて下さい
【命長ければ辱多し】などと思わず辱はかき捨て
【命綱】【命冥加】に守られて九死に一生死地より帰還
毎月の【命日】毎にお参りをするなどいつまで続けられるか
【命題】を課せられたなら数式や言語で応える厄介なこと
【命令】の〔令〕であること誰も言わない〔令和〕初めのCoronaの悲劇
【命がけ】守ったものを【落命】すこの世の皮肉不運ですませぬ
【生命】の起源は知らず 生んでくれた両親だけには感謝あるのみ
【天命】とも【寿命】と言って諦める誰が決めたか人の命を
五十歳【知命】になって漸くに【使命】を知るとは遅すぎないか
【本命】が誰であったかもう忘れ馴染んで生きて〔偕老同穴〕
【亡命】をしてまで自己の信念を貫く人には頭が下がる
残された【余命】何年と告げられて泰然自若としていられるや
【延命】措置はずすかどうかためらわずした人この世に何人いるか
何万の百歳超える【長命】の〔長寿〕老花こぼれ咲くなり
【一所懸命】【一生懸命】どちらでもいいのか知らない無学の私