「恋」の古歌古文

我が宿の軒のしだ草生ひたれど恋忘れ貝見れど生ひなく(万葉集)

恋ひ死なむ時は何せむ生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ(万葉集)

いかにして恋ひ止むものぞ天地の神をいのれど吾は思ひまさる(万葉集)

梅のにほひにぞいにしへのことも立ち返り恋しう思ひ出でらるる(徒然草)

想夫恋といふ楽は女男を恋ふる故の楽にはあらず(徒然草)

袖濡るる恋路とかつは知りながら降り立つ田子のみづからぞ憂き(源氏物語)

御子六つになり給ふ年なればこの度は思ひ知りて恋ひ泣き給ふ(源氏物語)