2024-08-18 蓮を詠んだ歌句 蓮一字「れん」と読ませる男の名珍しくない現代となる 『万葉集』に「はす」の短歌が三首あり。 勝間田の池は我れ知る蓮なししか言ふ君が鬚なきごとし 久方の雨も降らぬか蓮葉に溜まれる水の玉に似たる見む 蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは芋の葉にあらし 蓮葉(はちすば)の濁りに染まぬ心もて何かは露を玉とあざむく(古今集) 近代俳句で蓮の例句にはその花が詠まれている。 大紅蓮大白蓮の夜明かな 高浜虚子 利根川のふるきみなとの蓮かな 水原秋櫻子 夜の蓮に婚礼の部屋を開けはなつ 山口誓子 仏教では「蓮華」と言いて浄土を象徴する花。