2018-01-09から1日間の記事一覧

旧友と島で再会

はるばると故里の親友松尾君来島再会嬉しかりけり 写生した我が絵をみやげにあげたれば宝のように持ち帰りけり この頃は青年教師でありました島の風景毎日描いて 昭和37年2月24日 小豆島土庄港 二十四の瞳の前で 無念にも先に旅立ちしまひけり 莫逆の友 芭蕉…

時の遅速 10首

時の遅速 10首 待ちきれず心いらいらすることあり自信たっぷり合格発表 応募した作品に自信持っていてその発表が年の暮れとは 告白の手紙の返事早く来よ指折り数へし若き日のこと 子を宿す診断ありて生まれるまで十月待つとはあまりに長い 木曜日三時間目は…

私の年賀状11年間

大体が万葉集の歌を載せ自分のことはほとんど書かぬ

三架橋の夕暮れ

三架橋灯灯し頃を鴨帰る 雅舟

寒風に咲きたる花句

撰ばれてある恍惚と不安我にあり 太宰治 冬薔薇けなげに寄り添ふ母の庭 雅舟 寒椿それとも山茶花知らず過ぎ 雅舟 自らの美に溺れ死ぬ黄水仙 雅舟 蝋梅やこれから逢ひに山越えて 雅舟 磯菊や留守番ちゃんとするんだぞ 雅舟 一葉に紅葉に明治の母も逝き 雅舟

「季寄せ」冬の草木花

病室の暖炉のそばや福寿草 正岡子規 うかうかと咲き出でしこの帰り花 高浜虚子 盤石のわれ目に咲きて冬すみれ 津田清子 寄りて見る茶の花の蕊うひうひし 山口誓子 山茶花は白一色ぞ銀閣寺 小沢碧童 わだつみの色より碧し龍の玉 皿井旭川

以人療人 10首

以人療人 10首 薬ではなく人以て人療す中国唐代『千金要方』 これはまた少し際どい話なり房中術といふ養生法 皇帝ともなれば王朝安泰に優秀な後継者作らねばならぬ 後宮制日本ならば大奥か多く侍らせ多くを産ます 指南する仙人仙女が付いていて理論実践手ほ…

健忘症 10首

健忘症 10首 忘れるは神の恵みよ思い出の暗い影をも消し去りくれる 誰にでも触れられたくない傷があり時に言はれて嫌なことあり 良きことも忘れてくれていいのです悪しきことなど言ひ出さないで 宿題を忘れて叱られし昔あり忘れたいのにあの顔忘れず アルツ…

1月9日花と花言葉・歌句

1月9日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 紅一点差別用語と言わないで 雅舟 【花】 カンツバキ(ツバキ科) 【花言葉】 紅一点 【短歌】 誰もいない小公園のカンツバキ紅一点の無心の深さ 鳥海昭子 人気のない小さな公園に一…