ぼくは手ぶらでもあの人はカタカタと「乳母車」押している
窓の外「アマン」別れるのはいやよ二人には時間が止まる
「知りたくないの」あなたの過去など済んでしまったことだもの
「今日でお別れ」涙見せずにいたけどもう二度と逢えない二人
「別れても好きな人」傘もささずに原宿思い出語って赤坂
「春の雨」やさしい風よ私だけ映して下さいあなたの夢に
「白夜抄」野の百合の彼方にむらさきの島影夏の海はやさしく
「誰故草」人の帰らぬ故郷の風なお寒き晩い春紫かなしい誰故草
「誰もいない」長い孤独の夜寒心にひざかけまいて宛名のない手紙書く
おわら恋しい「風の盆」踊るまぼろし八尾の町に泣きに来い