1 あの夏はどこへ行ったか菊の露 雅博
2 幸運の星冴ゆる霜月 雅澄
3 闇夜にもかすかに光る影あㇼて 博
4 ジングルべルの聖なるエコー 澄
5 手を握り枯葉の街を逃避行 博
7 世間には詐欺師を騙すサギがいる 博
8 讃岐にノグチゲラ雅鳥呟く 澄
9 オリーブのバージンオイル琥珀色 博
10 不惑の歳も倍増せねば 澄
11 七十は鼻たれ小僧まだいける 博
12 千葉千里より竹馬の友 澄
13 千里山あほの思い出尽きもせず 博
14 大文字草大空飛翔 澄
15 桜より上いく花は秋桜 博
16 宗鑑の墓供華なく涼し 雅
17 虚子が来て虚を衝く夏や半世紀 博
18 魚並べてカワウソ祭 博
19 カンラカラ呵々大笑の健やかさ 澄
20 外れた顎でアゴだし鍋を 博
21 うまい比喩おいしい酒の肴にす 澄
22 川鶴新酒新春の舞 博
23 長し樽初金比羅にどこへ行く 澄
24 行き着く先はしたがひの妻 博
25 森女とは至上の恋の水仙花 澄
26 ジキルとハイド人二面あり 博
27 光る瀧不動の滝で月見酒 澄
28 誘いを受けて初挑戦す 光瀧(新)
29 曼荼羅越え讃岐女に阿波男 澄
30 又来てくれと借り子牛撫づ 博
31 天の川渡ってゆくのは何の星 澄
32 夜の海過ぐ霞む面影 博
33 令和にもジャガタラお春あるだろか 澄
34 シャムやルソンで雄飛する鷹 博
35 詩歌の書鴛鴦夫婦文化展 澄
36 樹林を隔て声涼しげに 博