森のふくろう歌仙 (2)

1 何急ぎ師走の烏人も亦       雅澄

2 明日のことは柚子湯に漬かり    雅博

3 初時雨上がればいずこへ旅ゆかん   澄

4  今は散らつく白河の関       博

5 夜舟で渡って知らぬの噓がばれ    澄

6  正直頭イワシの頭         博

7 勝ってくるとは勇ましく出たけれど  澄

8 国破れてもハマス滅びず       博

9 妻の待つ浄土へ旅立つ年の暮     澄

10 恐縮十句いつか忘れむ       博

11 独り身の人口減少憂う国       澄

12 群れ泳ぐはずお節数の子       博

13 散るもみじ散らぬもみじも散るもみじ 澄

14 すべては移る我もかなたも      博

15 不時着は甲島乙姫丙子さん      澄

16 風に吹かれて綿毛フワフワ      博

17 大山崎 天下分け目の天王山                     澄

18    ここで居られぬ南下しかない     澄