1 何急ぎ師走の烏人も亦 雅澄
2 明日のことは柚子湯に漬かり 雅博
3 初時雨上がればいずこへ旅ゆかん 澄
4 今は散らつく白河の関 博
5 夜舟で渡って知らぬの噓がばれ 澄
6 正直頭イワシの頭 博
7 勝ってくるとは勇ましく出たけれど 澄
8 国破れてもハマス滅びず 博
9 妻の待つ浄土へ旅立つ年の暮 澄
10 恐縮十句いつか忘れむ 博
11 独り身の人口減少憂う国 澄
12 群れ泳ぐはずお節数の子 博
13 散るもみじ散らぬもみじも散るもみじ 澄
14 すべては移る我もかなたも 博
15 不時着は甲島乙姫丙子さん 澄
16 風に吹かれて綿毛フワフワ 博
17 大山崎 天下分け目の天王山 澄
18 ここで居られぬ南下しかない 澄