芭蕉の月句に唱和して

月花もなくて酒飲む独り哉  芭蕉  雰囲気のいい愛酒家ぞこれ 雅舟

月見せよ玉江の芦を刈らぬ先 芭蕉  穂波一斉さやぐ景色を   雅舟

月待や梅かたげ行く小山伏  芭蕉  粋な少年塀越しに見ゆ   雅舟

月はやし梢は雨を持ちながら 芭蕉  高速の月錯覚ならずや   雅舟

月華の来れまことのあるじ達 芭蕉  宗鑑守武貞徳三翁     雅舟

月見する座に美しき顏もなし 芭蕉  庭の柿の葉蓑虫になれ   尚白