散華の桜(十首歌)

車には乗らない私電動の自転車にして三豊平野快走

雲辺寺紫雲出山にも登れます風景風物歌句にしながら

野に山に墓碑があります生者より死者が優しく我も優しく

古来より野山海辺に暮らしたる墓碑が生者のごとく甦る

瀬戸内海燧灘辺のテリトリー日本の縮図三豊モンロー

コロナとはほとんど無縁田園都市大平総理のつつましき里

大都会遠ざけ生きる帰らないでくださいこの佳き故里に

もうすぐに雨あがります野に出ようテレビも本も捨ててしまって

軍人墓地【散華】のさくら咲きて散る時逃さずに撮る構えして

手薬(ぐすね)を引いて待つなり【散華】とは戦死の美化ということなれど