同時代人 大平正芳と河田誠一

大平正芳】 明治43年3月12日生まれ 香川県三豊郡和田村長谷 大正12年4月 香川県立三豊中学校入学 東京商大卒業 第68代69内閣代内閣総理大臣歴任 昭和55年6月2日逝去 享年70歳 墓所は東京多磨霊園と郷里豊浜町墓地公園と両方にある。

【河田誠一】 明治44年11 月23日生まれ 香川県三豊郡仁尾町中津賀 河田武治・マスノの次男 大正13年4月 香川県立三豊中学校入学 昭和4年4月早稲田第二高等学校入学翌年退学 昭和8年頃 坂口安吾井上友一郎・田村泰次郎らと同人誌『東京派』『桜』創刊 昭和9年2月3日高松市にて死去 享年24歳 昭和15年 昭森社より『河田誠一詩集』(草野心平装丁)令和4~5年早稲田大学図書館において「河田誠一の詩と生涯」その業績を特別総括紹介される。

つめたき人よ 雪のごとくつめたき人よ われはそのごとき人を幻にいだきて わが前にひざまづく肉を見つ。あはれ、つめたき人にあらざりしいたみよ。つめたく痛き心もて我を射殺せざる心よ。つめたき人よ 氷のごとくかたくつめたきひとよ。きたりてわれをなぐれ。なぐらるるいたみにわれもしなかば 紙のごとき女はとほく去らむ。

河田誠一 - Wikipedia

 これまでこの人を同時に世に紹介されることはほとんどなかった。両者は同時代に同郷で過ごしながら交流もなかった。今回、歴史上の人物と無名の夭折詩人を併記する、この違和感を否めないながらも同郷の誼であえてここに大先輩二人を紹介する次第である。