我がログハウスは令和の方丈 十畳間 この上もなく簡素な住まい
周囲は皆妍を競えるデラックス住宅にしてそれはそれでいい
昔栄えし八ッ尾の家も後継者なく廃屋となる宅も稀ならず
没落の廃屋壊され更地には新築新装見事な家建つ
爺婆の姿も見えずなりぬれば子育て家屋にFresh家族
村はずれ墓地に行くなら大正昭和平成の実名戒名刻まれている
一昔前の人など知らないで昔懐かしい話ができない
隣近所最近五十年間に皆葬式出したのにわが家はなぜか一人も死せず
父母が若くて逝きて子の我が長生きし過ぎてこんな不幸が起きる
人間はいづこから来ていづこへと消えてゆくのか誰かに聞きたい
