【美意識】自分は頭がいいと思ったことは一度もない。思考力・判断力・記憶力いずれも駄目である。繰り返し覚えないと知識は身に付かないので、努力はよくするが、それに比例して結果が付いてこない。それで賢明な学識経験者には程遠いし、勇敢な行動実践力もない。自分自身では、芸術的とまではいかないが、美的センスはあると思っている。絵画・書道はもう少し洗練されるといいものが創出される才能を持って生まれていると自負している。もう少し転機をうまく利用しておれば、優れたコースを歩みえたかもしれないと自認するのである。埋もれた才能と言えば、文芸創作のセンスと力量を所持しているように思うのである。千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らずと言われるように、埋もれた才能は伸ばせぬまま、人生は幕を閉じようとしている。それを知って余命を継ぎこんで、悪足掻きをするのではないが、限られた時間を最後に花開かせ結実させる畢生の精進努力をしようとしている。
