小豆島在職中の創作・随筆集が拙作『連翹の島』である。初任地三年間の青春忘れ形見で、すでに発行より40年が経っている。偶然取り出して本日2月12日の歌日記に次のように記されていた。
いつまで経っても文才ある子はある子封書で返事丁寧に来る
同窓会は生前葬といふ見方なるほどとうなづく彼女も我も
風の便りによればその後まもなく亡くなったと言う。賀状が来なくなったのはそれでやっと分った。在学中は文芸部誌「翠雲」に詩「こぼれ美島」を書き、小説らしき散文も書いた。それを紹介したくて拙作「連翹の島」の冒頭部分は彼女の創作をほとんどそのまま流用させてもらっている。著作権の侵害に当たるかもしれないので、すでに鬼籍に入っている彼女に陳謝しておく。
(補足)ショウドシマレンギョウ(小豆島連翹)がこの島の固有種であることを彼女は知らなかったはずである。同僚の生物学者片本毅先生が私にそっと教えてくれた固有種である。
