森のふくろう歌仙(16)「紅梅や」の巻

1 寒空にあでやかに咲く冬牡丹    光瀧

2 鬼やらう声天まで響け       高雅 

3 九十九山高室名物鴛鴦番      雅澄  

4 春場所の龍気魄一閃        雅博

エチオピアアベベの長蛇ふと浮かぶ   澄

6 波に洗われ砂浜歩く          博  

7 我と人どちらが大事か迫られる     澄

8 道路陥没日本沈没          博

9 底力念力出して未来飛翔        澄

10ガザをリビエバビロン捕囚         博

11どこからか春の兆しのメヌエット      澄

12   吹雪の合間陽の射す浄土       博 

13 冬さなか立番寒さ身にしみる    瀧

14     地蔵の見守る笠牡丹花      博

15 おろか生えナンキン一つ光りおり  博

16  じゃが芋を植え一年が始まる   高

17 アポロンが讃岐見下ろし天駆ける    博

18  ツァラストアはかく語りきと     澄

19時々は離れて嬉し新幹線     博

20やはり土筆を線路に見つけ    澄

21朝もやに銀輪駆って早苗塚    博

22市の玄関の宮前掃除       澄

23「茗荷」とは「茗荷」あらず神仏 博

24若返りして橋姫通い        澄

25春の宵能の謡か猫の恋        博

26思いをはせる彼方の人に      瀧

27俳聖も俳祖も冥途で句を詠む    澄

28讃岐にありや筆の弘法       博

29有明の希少植物コウボウムギ     澄

30一家で潮浴び幼き記憶         高 

31一杯のかけ蕎麦分けた親子あり      博

31高屋まつりは桜咲く頃        澄

33声ばかり空の雲雀か反戦か      博