三字熟語の季語(11首歌)

【百千鳥】来れど来まさぬ君と詠みし万葉の歌その後の歌

【涅槃会】は釈迦入寂の二月十五日願いの如く西行も逝く

【五月雨】の【五月闇】とも【木下闇】とも詠まれては情感籠る

【女郎花】【男郎花】とも並べられ手弱女ぶりに勝てぬ男の子は

十六夜】はたゆたいためらう月の出方陰暦八月十六日の月

【桐一葉】『淮南子』にある「一葉落ちて天地の秋を知る」による

【破芭蕉】風雨に破れ易くして人生も又脆く侘しき

【藪柑子】山橘と万葉に実が光るなりとすでに詠まれて

【枯尾花】穂も葉も枯れて一面のススキの白くほうけて輝く

左義長】はどんどん焼きと呼ばれたる正月飾り火祭り行事

【若菜摘】七草の料摘み取りて正月六日初子の行事