人生訓=【和と介の調和】
~この二つは決して二律背反ではなく、調和balance感覚で克服したい~
〔解説〕人生の指標となるものを古来、多くの先人が唱え続けられたので、私如き凡人が言っても黙殺されるのは決まっている。されど、ここに新説ではないが、漢字二語での人生訓を掲げておきたい。
和=【なごやか】人と調和、付和雷同ではない、他者を配慮し思い遣る心。
介=【ひとりだち】自立・独立、自分らしさの発揮。孤立や独りよがりではない。
ここでは〔なかだち〕ではない。現在、介護・仲介・紹介等に使われる用語と違って、それは元より大切であるが、それは上の「和」の方に含まれる。「和」が人生の横軸にあるのに対して、「介」は縦軸にある。その交点に人生の原点がある。
〔補説〕 介=「なかだち」とみなすのが一般常識。ここではそれが通用しない。観音寺市立大野原中学校の校訓碑「和・介・健」裏面に「なごやか・ひとりだち・すこやか」と注解している。これが正しい。一般人が「介=ひとりだち」とみなすだろうか。ほとんどの人が「なかだち」と思い込むだろう。本校在学生・卒業生が本当に「介=ひとりだち」銘記、実践しているだろう。それでなければ、校訓が泣く。せっかくの全国稀にみる名校訓が惜しい。 思えば【介】は辛い宿命を背負っている。【自】【独】にでもしておけば分かり易かった。しかし、【和・独・健】では安っぽい。【介】は実に重く私たちに問いかける人生訓の要(かなめ)である。