芭蕉新年10首


       芭蕉新年 10首         【芭蕉句の西行歌化元年 雅舟】

   今朝の春千代の春とも詠み初める芭蕉の年とて船出するかも

   新潮の寄せる海辺に初日の出拝まんとしてここに佇ちたり

   蓬莱に聞かばや伊勢の初便これぞ芭蕉の新年の佳句

   新年の芭蕉の詠みし二十八句紙碑にせんとてをちこち歩く

   こころばせをに端を発してこの年の一日一日張り詰め生きむ

   年一度七草粥に摘まるならひ芭蕉は薺の二三句がある

   何げなき薺にも心とめて詠む芭蕉は心秘めて優しき

   門松やおもへば一夜三十年芭蕉は享年五十一歳

   年は人にとらせていつも若夷スマイル大切芭蕉の誓ひ

   芭蕉句を西行になり詠み足して今年一年楽しみ生きむ

   
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