2025-01-16 下下の下国 下下も下下下下の下国の涼しさよ 一茶 一茶は五十一歳にして郷里信濃の国柏原に定住する身となった。世の上国に対して甚だしく劣る下国と強調して、しかも「涼しさ」に救いを見出して救われる句に仕立てている。 類似句に宗鑑の「一夜庵」の名の由来歌に似通うものがある。 上は立ち中は日暮らし下は夜まで一夜泊りは下下の下の客 長居の客を嫌い、最下位の客と言い放っているものの、おどけて言っているとも見て取れる。(それでも泊ってくれる方がいい)と逆説的効果が秘められていてるかもしれない。