平成万葉歌仙三十一「大公孫樹」の巻 両吟

      平成万葉歌仙三十一「大公孫樹」の巻 両吟    宣長 不遜(捌き)
               起首 2009/11/14(土)     満尾 2009/12/ 3(木)
     
[1大伴家持→2山上憶良→3柿本人麻呂→4東歌→5挽歌(※有間皇子)→6山部赤人7志貴皇子→8大伴旅人→9高市黒人→10額田王→11高橋虫麻呂→12橘諸兄→13田辺福麻呂→14雄略天皇→15※大伴坂上郎女・和ふる人→16藤原鎌足→17鏡王女→18湯原王→19※有間皇子→20笠女郎→21資人余明軍→22持統天皇→23※大伴坂上郎女→24大津皇子→25中大兄皇子→26舎人親王→27長忌寸意吉麻呂→28大伴書持→29大伴池主→30笠金村→31狭野茅上娘子]

  平成万葉歌仙三十一「大公孫樹」の巻 両吟    宣長 不遜(捌き)
      起首 2009/11/14(土) 満尾 2009/12/ 3(木)

 君が行く道の長手を繰りたたね焼き滅ぼさむ天の火もがも(狭野茅上娘子・巻15-3724)

 発句 大公孫樹天より黄金降らすかも    宣長
 脇   長き山道しげれる白茅(ちがや)    不遜 秋
 第三 月煌々白河夜船気も冴えて      宣 秋 月
 四   知ったかぶりの俳諧宗匠       不 雑
 五  射撃場鬼神も恐るる疾風技       宣 雑
 六   獣道にも雪降りしきる          不 冬
 ウ
 一  火祭りの古代思わす大焚火      宣 冬
 二   二人ニヤニヤ姦通俳句         不 雑 恋
 三  手を付けずセレブの情死神棚に     宣 雑 恋
 四   情事火遊び目も当てられず      不 雑 恋
 五  民謡の孕む叙事詩に隠し妻        雑 恋
 六   月よく見んと脱ぐ冬帽子           不 冬 月
 七 滑降のスノーサーフィンめくるめく      宣 冬
 八   帰りなんいざ汝(なれ)の古里へ      不 雑
 九 沖縄の礎(いしじ)も聞き入るコンサート  宣 雑 
 十  基地問題の解決なるや            不 雑
 十一 中国で唄われました花のうた      宣 春 花
 十二  黄粉鳥やらケキョケキョと鳴く       不 春
 ナオ
 一  「猫町」の朔太郎節めかり時        不 春
 二   阿吽の呼吸弾ける言葉           宣 雑
 三  ベイサイド・いい子だ・いい子・ノラちゃんは!  不 雑
 四    機嫌取り取り老老介護            宣 雑
 五  出雲から葛餅届く昼下がり         不 夏
 六   プール当番父浮かぬ顔           宣 夏
 七  人々よ今日は何の日知ってるか    不 雑
 八   名残の尽きぬ夢二美人画         宣 雑 恋
 九  殺すとは女奉行よ言うなかれ       不 雑 恋
 十    砂の男にうなされ目覚む          宣 雑 恋 
 十一 約束の今月今夜の十七夜       不 秋 月
 十二  栗はむ猿(ましら)梢に鳴ける      宣 秋
 ナウ
 一  鹿持の雅澄の「の」が澄む夜長     不 秋
 二   妻の名前はお菊と申します       宣 雑  
 三  好物の恋句最中に手を出さず     不 雑
 四   ただひたすらに抜くは雑草        宣 雑
 五  花万朶慌ただしさは美なりけり      不 春 花
 挙句  一陽来復春の神鳴り           宣 春  
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