芭蕉は生涯に、988句、約千句の発句を詠んでいる。
その冒頭に多い語は、次のようになっている。
① 月 24 句
② 花 19 句
③ 秋 15 句
④ 春 14 句
⑤ 五月雨 13 句
⑥ 旅 11 句
⑦ 時鳥 11句
⑧ 山 11句
⑨ 夏 9句
風雅の基本である 「秋」の「月」、「春」の「花」が最も多く、数字の上にありありと現れている。
「夏」の「時鳥」、「冬」の「雪」はそれよりずっと少なくなる。
普通の感覚でも納得できる統計である。
春は花 夏時鳥 秋は月 冬雪冴えて すずしかりけり 伝教大師