2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧
三百七 一夜庵に望らく 下闇や庵中手・き水の音 亀城東部・・・・
海開き 晩夏 水泳場開始陽暦七月十日前後。海水浴場を開く日のこと。遊泳の安全祈願の 神事などをしてから泳ぎ出す。泳ぐ人達のための海の家や売店も この日から店開きする。 虚子編『新歳時記(花鳥諷詠)』には季語として記載されていません。 有明海水浴場(…
ナデシコ(撫子)の群生地。讃岐観音寺市琴弾公園の松原にあります。 もちろん、カワラナデシコ(大和撫子)。ご自分が大和撫子のように 、しとやかだという自信があっても、この花を見れば、少し恥ずかしく なってくるかもしれませんね。なでしこジャパンの面…
7月9日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)沈潜をモットーにして花擬宝珠 雅舟 7月9日 【花】ギボウシ(ユリ科) 【花言葉】静かな人 沈静 【短歌】ギボウシの花の一つにもぐりたる蜂がかすかに音をたてるなり 鳥海昭子 リ科…
『万葉の旅』犬養孝 犬養孝先生は、忘れもしない平成10年10月3日91歳で亡くなられた。時あたかも富山県高岡市で万葉集全巻朗読の初日だった。夜の会で中西進先生によって訃報が参加者に知らされ、はるかに黙祷を捧げたことを思い出す。第1巻冒頭の数…
『石に刻まれた芭蕉』弘中孝 芭蕉の句碑めぐりの本は、ほとんど地区毎になっていて、焦点がしぼられ詳しい調査がなされていていいのだが、全国的視野には乏しい。本書は長年月かけて全国各地をつぶさに歩いて実地踏査して、3230基の芭蕉関係石碑をまとめ…
別冊歴史読本『特攻作戦』 終戦直後「君の名は」を演じた岸恵子が、戦後60年を過ぎて「特攻の母」を演じ、時の流れを痛感させられる。食堂を切り盛りする鳥浜トメは惜しみない愛情を注ぎ、隊員たちからも母親の用意に慕われる。さまざまな想いを抱いて大空…
『悪文』中村明 名文を書こうとは思わないが、悪文を書きたくない。消極的ではあっても、その方が分かり易いし「為になる」だろう。他の人はどうか分からないが、自分自身が陥り易いように思う、そのいくつかを本文から抜き出しておく。 (例1)内面的なも…
『海辺の博覧会』芦原すなお 現実から幻想へ、そのようなメルヘンチックな物語展開はしない。ただ、現在から過去へ微妙なタイミングで遡行させる表現様式はお手のものである。ただ我が少年時代を回顧するのではなく、それでは凡百の自分史になる。ストーリー…
『蛙』草野心平 好き嫌いがありますので、蛙の生態の写真集などでないのが幸いです。46編の詩はすべて蛙が主人公の詩、メルヘンですよ。 「ごびらっふの独白」…るてえる びる もれとりり がいく。ぐう であとびん むはありりんく るてえる。(日本語訳)幸…
『白暗淵 しろわだ』古井由吉 表題作「白暗淵」のタイトルが全てを象徴している。 高校時代に女教師が『聖書』創世記冒頭の話で「元始(はじめ)」「黒暗淵(やみはだ)」と板書して読んだ時のことを半世紀を経て回想する。小生と著者は同期なので、同時体験…
『万葉びとが愛した名歌に咲く花』大貫茂 万葉びとに最も愛された花を五種挙げれば、萩142首、梅119首、橘69首、桜46首、紅(くれなゐ)29首。巻頭を飾るのは、立松和平のさらりとしたエッセイ「紫草と万葉集」で最も人気の額田王・大海人皇子の…
『片仮名語和改辞典』新井聡 外来語のカタカナ語は日本語(漢字)に置き換えにくい。それをこの辞典ではすべて置き換えている。これまで馴染んでいて、使われないだけのものもある。中国語表記にあるようなものもある。大多数は著者の創出・勘案したもののよ…
『悲しみは憶良に聞け』中西進 「貧乏」をうたった、ただひとりの万葉歌人憶良。「貧窮問答の歌」など貧困・病苦・老い・をテーマにした社会派詩人。そこで歌われた悲しみは、現代に通じるものがあることは、一般人にも先刻承知の事柄ではある。ただ著者はこ…
『最勝王』服部真澄 あの空海を解きほぐし、「読み物」意識で書かれたサスペンス的時代小説である。 若い空海が、「秘密宗」を知ることになったいきさつや、伊予親王やその兄弟たちが巻き込まれる王権を巡る陰謀など、奈良から平安にかけての仏教や政治など…
7月8日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)グラジオラス過信が己危めます 雅舟 7月8日 【花】グラジオラス(アヤメ科) 【花言葉】堅固 用心 【短歌】登り蝶の花が咲いたとおはぐろの祖母がグラジオラスを指指す 鳥海昭子 私…
一夜庵への道 ~俳諧への招待~ 〔早苗塚〕 琴弾八幡宮鳥居横 早苗とる手もとやむかし志のふ摺 はせを 芭蕉が「奥の細道」の旅の途次元禄二年詠んだ発句。 この直筆短冊を小西帯河が持っていたのを一茶の師二六庵竹阿の指導でここに刻んだ。後に再建されて…
象潟や雨に西施が合歓の花 芭蕉 七夕や梅雨を歓ぶ合歓の花 雅舟 (強いて三季語入れました)
◎今日七夕、「准看七夕まつり」~短冊俳句~参考句 ※患者さまに寄り添う句ができますように! 七夕のあはぬこころや雨中天 芭蕉 たなばたや龝をさだむる夜のはじめ 芭蕉 七夕や涼しき上に湯につかる 一茶 うれしさや七夕竹の中を行く 子規 七夕の歌書くひと…
7月7日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 昼顔や君の優しさ受けたまま 雅舟 7月7日 【花】ヒルガオ(ヒルガオ科) 【花言葉】優しい情愛 【短歌】ひるがおの花は咲けどもさわやかに逃げる願いを未だ遂げ得ず 鳥海昭子 アサ…
7月9日(土)9時~11時 観音寺市八幡町 一夜庵 「小学生俳句教室」 ~俳句の始まり~ 日本で初めて俳句を作った人は? 【山崎宗鑑】と言われています。その俳人が晩年を過ごした所がここ観音寺市【一夜庵】です。そのようないわれのある所で住んでいるのです…
象潟や雨に西施が合歓の花 芭蕉
7月6日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 涼しげにまた寂しげに岩煙草 雅舟 7月6日 【花】イワタバコ(イワタバコ科) 【花言葉】涼しげ 【短歌】滝しぶき浴びて涼しきイワタバコさみしげにして細かく揺れる 鳥海昭子 滝の…
道の辺の木槿(むくげ)は馬に食はれけり 芭蕉 『野ざらし紀行』 中国名を「木槿(ムージン)」と呼ぶ。 漢字はこの字が宛てられる。 漢名「木槿」の音読み「もくきん」が 変化して「むくげ」となったとも言われる。
7月5日、今日の誕生花はベニバナ 万葉の花「くれなゐ」 (=ベニバナ) は 『万葉集』29首に詠まれている。 (末摘花とも) 紅(くれなゐ)の深染めの衣色深く 染みにしかばか忘れかねつる (巻10一2624) 683: 言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも 1044: …
7月5日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 唇を奪ひし朱よとこしえに 雅舟 7月5日 【花】ベニバナ(キク科) 【花言葉】化粧 【短歌】「まゆはきを俤にして紅粉の花」奥のほそみち古里の道 鳥海昭子 山形の県花ベニバナを詠…
梔子の雫は白し雨の朝 梔子や団地にせまる山の闇 梔子の白さ浮き立つ御堂裏 (蛇足一句) 口無しの身となり果てる運命かな 雅舟 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/PICTs/Kuchinashi4.jpeg ともすれば君口無しになりたまふ海な眺めそ海にとられ…
今日7月4日の誕生花は【野萱草=忘れ草】 忘れ草=萱草 ユリ科ワスレグサ属 別名忘憂草 広義には、ニッコウキスゲなども含まれる。 夏の季語 ムラサキ科のワスレナグサとは別 (八重は藪萱草、一重は野萱草) 忘れな草=ムラサキ科ワスレナグサ 学名:Myosotis…
7月4日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 忘れ草君を忘れむすべもなし 雅舟 7月4日 【花】ノカンゾウ(ユリ科) 【花言葉】苦しみからの解放 【短歌】ノカンゾウ咲く古里に帰りきて三日目の今日ひっそり暮れる 鳥海昭子 ふ…
落し文 初夏の季語 音たてて落ちてみどりや落し文 原石鼎 落し文ありころころと吹かれたる 星野立子 手にしたる女人高野の落し文 清崎敏郎 落とし文拾ひて渡る思川 松尾ふみを 落とし文開く一人をうち囲み 京極昭子 哲学の道に拾ひし落し文 三村純也 “落し…