#その他文学

光源氏の宿世

これだけですまない「宿世」やがてまた己が妻を寝取られまして

ひょんなことで

ひょんなことで人生狂う物語 猫のいたずら源氏の悲劇

猫の鳴き声「ねうねう」聞きなし

露の世は露の世ながらさりながら

高杉晋作辞世の歌

ナルキッソス

~ギリシャ神話~ 水に映る自分の姿に陶酔し入水せし少年黄水仙となる る。

好色五人女の顔

西鶴好色五人女の顔はこのようだった。

柏木・女三宮の過ちにおける「猫の役割」

「寝よう寝よう」

初冬の句

菜の花や

菜の花や月は東に日は西に 蕪村

山は暮れ野は黄昏れの薄かな

山は暮れ 野は黄昏れの 薄かな 蕪村

『歳時記』より紅葉例句

紅葉句の多様多彩に目移りす

山は暮れ野は黄昏の薄かな

国木田独歩の「武蔵野」が国語の教科書(高校ではなく、中学校であったか?)に出ていて、なぜかひどく感銘を受けた。 特に最後の方に蕪村の俳句が引用されていて、語り口が優しく、印象深くて、今なお思い出されて、切ない気持ちになる。 「…突然又た野に出る…

燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや

燕雀安知鴻鵠之志哉。

女の後ろ姿

前後矛盾・過失致死罪 豊浜文化会館前

本日発売拙著『讃岐西行物語』

業平、東下りの歌

『伊勢物語』東下りの段、業平が八橋でこれまでの旅を振り返る歌。技巧の粋が凝らされた折句。

馬追の髭

馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし 長塚 節

現代名歌名句

列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし 寺山修司 ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駈けて帰らん 寺山修司 摩天楼より新緑がパセリほど 鷹羽狩行 石崖に子ども七人腰かけて河豚をつり居り夕焼け小焼け 北原白秋 七夕竹惜命の文字…

季語の歴史を説いた『季語の誕生』(宮坂静生著・岩波新書)

宮坂静生著 『季語の誕生』評 数少ない季語の歴史を説いた意欲作。文学史を逆にたどると、俳句→俳諧→連歌→和歌となる。 更には、万葉時代のはるか先、縄文時代の土器の文様、古代人の宇宙観にも言及している。 季語が生まれるまでのカオス(混沌)をいみじく…

わがカヌーさみしからずや

わがカヌーさみしからずや幾たびも他人の夢を川ぎしとして

『芭蕉との対話』いかがですか。

【新書版・新刊の紹介】 芭蕉の全ての俳句に平成の凡人が、脇句を付けて短歌化したもの。 例えば 夏の月御油より出でて赤坂や(芭蕉)+五十三次最短の距離(雅舟) 夏の夜や崩れて明けし冷し物(芭蕉)+一期一会の膳所の雅会(雅舟) 夏山に足駄を拝む首途…

撰ばれてあることの恍惚と不安、我にあり。

雨後の花雫湛える暖かさ

雨後の花 雫湛える 暖かさ 雅舟 庭歩む春咲き人に語りかけ 雅舟

吟行、二月尽

蒲の穂綿 大国主と兎のこと 黒鴨と言ってみたけどさてどうか

柞田川尻カモの群れを撮る。

人遠ざけ川の半ばの鴨天使 雅舟 群れなさず生く孤高の白鷺 雅舟

パンジー三色菫

パンジさん わたしのことを わすれないで 雅子

新年名句選

朝はどこから来るかしら

ふと思う 朝はどこから来るかしら

師走の遍路寺